日誌

2021年7月の記事一覧

吉野川市伝統文化「菊づくり」の伝承(発表会)について

2021.7.26(月)

 

 7月26日(月)に,城西高校で「日本学校農業クラブ各種発表四国大会県予選会」が開催されました。プロジェクト発表の分野Ⅲ類に,「菊づくり」を学んでいる生物活用科2年生5名が出場し,これまでの学習の成果や吉野川市と「菊人形展」「菊花展」について,過去を振り返り今までの歴史,菊づくりに関する知識と技術など,「鴨島菊友会」の師匠から教わったことを発表しました。発表するにあたり,夏休みを返上し,毎日発表練習をしたり,毎回メモした内容を復習,また調べ学習するなど一生懸命に取り組みました。その結果,優秀賞を受賞することができました。今後も,気を緩めることなく努力を続けます。

                                  夏休みになっても,毎日練習のため登校しました。

         控え室はリラックス            本番では,手が震えるほど緊張しました。

            しかし,練習の成果をしっかりと発揮することができ,先生から褒めていただきました。

吉野川市伝統文化「菊づくり」の伝承⑫について

2021.7.16(金)

 

 7月5日に実習した「定植」と「三枝の誘引」が,1週間過ぎて不具合が生じてきました。ビニ帯で留めた茎が生長したために,まるで首を絞めたような状態になっていました。ゆるめに留めたつもりでしたが,締めすぎていたのが要因です。一つ一つほどいて締め直しをすることになりました。また,三枝の誘引の後で伸長した茎がたくさんあり,ビニ帯を追加し茎が垂直に立つようにしました。しかし,成長が早いことでこのままでは規定の寸法を超える可能性があるため,「胴切り(どうぎり)」という作業が必要となりました。伸びた茎を一定の高さで切り取りますが,天・地・人によって位置が変わったり,芽の位置によっては切り取る部分が変わるので,適当にするわけにはいかずとても難しい内容でした。

                  先週したばかりの「3枝の誘引」ですが,成長が活発で伸長しています。

                   ビニ帯を緩めて,巻き直しをします。締めすぎて茎に食い込んでいました。

                        また,伸びすぎたせいで「胴切り」の作業が必要となりました。

吉野川市伝統文化「菊づくり」の伝承(特別編)について

2021.7.6(火)

 

 コロナ禍の影響により,昨年度の「吉野川市菊人形展」が中止となりました。昔から続く伝統文化であり,このまま無くなってしまわないかと思い,私たちの2人が吉野川市商工会議所を訪問し,担当である田中さんから色々とお話を聞くことができました。
 「菊人形展」と「菊花展」の歴史は波瀾万丈で,それらの灯は,点いては消え,消えては点きの繰り返しでした。その度に,菊友会会員の皆さんの努力があったことを知りました。実際,菊友会は,昭和2年に結成されて以来,現在に至っています。菊友会に関する資料はあまりなく,平成22年頃には,会員が150名ほどいたようです。しかし,現在では,75歳から93歳までの31名で構成されているのです。会員が減っただけでなく,高齢化が著しくそれが最大の課題となっていることが分かりました。やはり,私たち高校生や若い人が,興味・関心を持つことが継承へとつながる第一歩だと痛感しました。
 問題となる「菊人形展」ですが,本年度は開催の方向で準備が進んでいることを聞き,是非制作の現場に立ち会いたいと強く思いました。今年こそ,菊人形に触れることができることで期待感がいっぱいになりました。今年の品評会が楽しみです。

             過去の「四国菊花品評会」の様子と当時の作品を紹介していただきました。

         「菊人形展」の制作者について説明があり,県外の方であることに驚きました。

                    昨年実施できなかった「菊人形展」が,今年は開催するようです。

 

 

吉野川市伝統文化「菊づくり」の伝承(座学)について

2021.7.2(金)

 

 今日は,土成農場での実習と違い本校の農業情報処理室で,大菊の作り方について学習しました。師匠がいるわけではなく,三好師匠からお借りしたDVDで学びます。このDVDは,菊の種類から始まり,1年間を通した作業内容を丁寧に実技と説明を合わせたものでした。
 私たちが,4月から実施してきた内容も,分かりやすく丁寧に説明されていてました。このDVDを先に見ていたらもっと実習が順調だったとも思いましたが,実際は見るのとやるのとでは大違いなのです。師匠から教わり,実際に体験したからこそ分かったことも多くあるはずです。このことから,これからの手順を先の予習しておくと,師匠のいっていることが今まで以上に理解が出来,作業も早くなると考えました。
 四国菊花品評会「大菊の立菊12花壇」への出展には,たくさんの実習が待っています。やはり,「失敗を恐れず,一つ一つ忍耐強く,丁寧に取り組むことがポイントである。」と,説明されていました。このキーワードを常に心掛け,取り組んでいきます。

      お借りしたDVDを見ながら,一生懸命にメモをします。

                        今まで復習と,これからの予習ができました。
                                          
     これからも,時々DVDを見て学習することも大切だと分かりました。

吉野川市伝統文化「菊づくり」の伝承⑩について

2021.7.5(月)

 

 先週定植した9号鉢に,支柱を取り付けます。菊苗の成長が早すぎたせいで,所作に該当する順序が逆転するなど悪戦苦闘に見舞われています。こればかりは,悲しむべきか喜ぶべきか悩んでしまいます。
 内容については,いつもと同様,師匠から分かりやすく丁寧に説明していただいてから,作業をします。アルミの針金は,女子にとっても細工がしやすく思っていた以上に早く仕上げることができました。「今日は,今までの実習の中でも一番簡単だ。」と思ったのも束の間,最も重要となる「三枝の誘引」がありました。定植前にやるべき事項ですが,今回の作業となりました。「水切り」して弱らせていたけれど,茎は太く固い状態です。少しでも無理すれば,茎が折れてしまいます。実際,何人もの人がここまで育てた茎を折ってしまいました。やはり,何事も,「育てる」と言うことは難しいと痛感しました。

                        「水切り」した菊苗と,9号鉢に支柱を取り付けします。

            順調に作業が進み,一安心した直後後,「三枝の誘引」が始まりました。

           大切な茎が,「ポキッ」と何鉢も折れました。「育てる」ことは,難しいです。

吉野川市伝統文化「菊づくり」の伝承⑩について

2021.6.28(月)

 

 天候に恵まれ,毎回,師匠も驚くほどすくすくと苗が生長しています。逆に,想定外の成長速度に,「三枝の誘引」が追いつかず先週に実施した,ビニールひもを使った「8の字掛け」の苗を9号鉢へ「定植」しました。この鉢は,10月下旬の品評会出展用の鉢です。「定植」は,一人5鉢以上あるため,全てを合わせると130鉢以上にもなり土づくりから大変でした。
 鉢底に網を敷き,赤玉土の大粒・培養土を入れた上に苗を置きますが,このときから方向が定められます。空いた場所に培養土を入れて,締め固めます。乾燥肥料を3カ所に施し,培養土で覆い完成となります。本来なら,定植前に実施する「三枝の誘引」ができていないため,来週に取り組みますが,成長するほど難しくなりそうです。
 私たちにとって,これからのキーワードは,「怖がらず,失敗を恐れず,一つ一つ忍耐強く,丁寧に作業する。!」です。暑さに負けないように頑張ります。

 

          菊専用土と自作の腐葉土を十分に混ぜる「土づくり」と,鉢の準備をします。

         師匠から分かりやすく丁寧な説明を聞いた後,一斉に「定植」が始まりました。

     130鉢の「土づくり」は,1回で終わらず大変です。仕上がった鉢を温室へ運び,潅水です。