日誌

「NIPPON」探究ハイスクール事業

吉野川市伝統文化「菊人形づくり」の伝承⑤について

2021.5.17(月)

 4月末の「挿し芽」を使って鉢上げします。先週の様子からは,全滅も覚悟していましたが,私たちの望みが叶ったのか,3名の師匠も驚くほど復活していました。ただ,品種によっては成長が厳しく,残念な結果となりました。そして,残った挿し芽を「小鉢上げ」しました。挿し芽箱にある挿し芽の根が傷まないように,優しくポットへ移し培養土を入れます。数えてみたら,131鉢ありました。この苗が,順調に育ってくれるように気を抜かずに管理します。 師匠が挿した「盆天」の苗をいただきました。品評会用の「大輪・厚物」とは違い,一般家庭用です。こちらは,「鉢替え」しました。しっかり育てて,地域の方へ提供できればと考えています。

                生き残った「挿し芽」(130本)を,黒ポットへ『鉢上げ』しました。

                                       細くて短い根を傷めないように,一つ一つ丁寧に扱いました。

                          師匠からいただいた「盆天」を,7号鉢へ『鉢替え』しました。

吉野川市伝統文化「菊人形づくり」の伝承④について

2021.5.10(月)

 

 4月末に「挿し芽」した芽の様子を観察して見ると,小さな蕾が付いている芽や弱った芽,根の伸び具合が不完全な芽が,およそ1/3程度ありました。これらは,穂木から採取するときやカミソリでカットするときの失敗が要因だそうです。残念ですが,これらの芽は全て使用することができません。根が十分に伸びるまであと1~2週間程度あります,残りの160本に期待します。先輩が残してくれた親木もこれでお役御免となり,全ての菊を処分しました。簡単に感じた実習も,なかなか成果が出ず難航しそうですが,気力と体力で突破したいです。

     「挿し床」の挿し芽を観察してみると,いろいろな状態があり興味が湧いてきます。

                       先輩から引き継いだ「菊の親木」も任務終了となりました。

                       土中の根やゴミを取り除き,次回に向けて土壌改良して活用します。

吉野川市伝統文化「菊人形づくり」の伝承③について

2021.4.26(月)

 

 いよいよ本格的な実習となりました。昨年度は,コロナ禍の影響で7月からのスタートであったため,今回の実習は私たちが初めてとなります。今後の生育に最も作用する,「挿し芽」の実習です。先週摘み取った穂木を,8㎝程度にカミソリでカットした後,ルートン(発根促進剤)をつけて,割り箸で穴を開けた挿し床に入れて押さえました。十分に発根するまで,約3週間かかるようですが,水を与えず直射日光を避けて管理します。この間に,今回の出来が徐々に,そしてはっきりと分かります。丈夫に育つか,とても不安な気持ちです。

           三好先生から手順を一つ一つ丁寧に説明していただき,「挿し芽」づくりです。

                   できた挿し芽に「ルートン」をつけて,挿し床へ差し込みます。

                       品種毎にラベルを立てて5本づつ入れて,土を指で押さえます。

吉野川市伝統文化「菊人形づくり」の伝承②について

2021.4.19(月)

 

 2回目となる今回は、少しだけれど菊友会の先生とも話をする機会がありました。とても分かりやすく説明していただき、学校の先生よりも高度な技術を教えてくれました。担当の先生から、実習の内容を忘れないことと、習ったことを記録するためのファイルを用意してもらったので細かく記録して有効活用したいです。
 今日の内容は、①挿し芽の穂木を摘み取り、冷蔵庫で保管する。 ②次回の挿し床づくり でした。

 

        挿し芽の穂木を摘み取るプロの技を習いました。(パキッと音を立てて簡単に取れる。)

 

      穂木5本と品種を書いたラベルをゴムで束ね、日陰で1時間乾燥させました。

    乾燥させた束をキッチンペーパーでくるみ袋に立てて入れ、冷蔵庫で保管します。

吉野川市伝統文化「菊人形づくり」の伝承①について

2021.4.16(金)

 

 昨年度から継続し,本年度も吉野川市の伝統とされる「菊人形」を次世代へと継承することを目的に,「鴨島菊友会」の皆さんからのご指導がスタートしました。昨年度は,3年生が教わり卒業してしまったことから,本年度は2年生が受け継ぎ次年度へ伝承したいと考えました。第1回目となる今日は,先生の紹介の後すぐに土作りと菊の説明になりました。全く初めてのことばかりでしたが,これからの菊づくりがとても楽しみになりました。

 

         3名の先生の紹介と初対面       温室で菊の苗を前に説明
      昨年度,先輩が作った腐葉土    自作の腐葉土と市販の用土を配合
       息の合った先生の手本     力が入らず,まだまだこれから

    地域の伝統を受け継ぎ次世代へと継承することを,使命としてこれから活動します。